2011年8月31日水曜日

2011年8月31日(水) 花と緑の復興支援活動 in 仙台市宮城野区白鳥地区

8月31日に仙台市で実施されました活動のレポートです。
こちらは、仙台市内のグリーンアドバイザーの皆さんが集まって
実施くださいました。

以下、今回の活動を運営くださったグリーンアドバイザー滝本さんの
レポートです。

宮城野区白鳥の集会場横の公園で植え込みを行いました。
段取りの良さとスムーズな流れ作業、力強い働き、チームワークの
良さが発揮されました。
グリーンアドバイザーの方々の丁寧な働きに助けていただきました。














白鳥幼稚園の園児たちが見学に来て、にぎやかに行いました。



Km先は海。この辺は道路から65cmの高さにまで津波が押し寄せ
ました。
鉢やプランターは流されてしまいました。
庭木が茶色になって枯れてるのが、あちこちで見られます。
潮のかぶった花壇では花の生育が悪いとのこと、大変喜ばれました。










津波被害は免れたものの、建物は一部損傷。
他からの支援は特にないとのこと。
「花が全然なくて、さびしかった玄関先が明るくなった」と
大変喜ばれました。
(子どもたちは昼食の時間で、写真に写っていません。)



職員の方々で記念撮影。ここも津波被害に遭いました。  
3個だけのお届けでしたが、大変喜ばれました。




乳児受け入れの避難所として、開放していた児童館
子どもたちと一緒に植えたかったのですが、
もうすでに夏休みが終わっていたので、
お届けすることになりましたが、大変喜ばれました。













町内会有志の皆さんが、花を植えたプランターを幼稚園などに
軽トラックで届けてくださいました。
震災後、軽トラックを購入されたそうです。
段ボールは子供会の資源回収に。
用土の袋は公園の草取り用に、再利用してくださるとのこと。
シルバーの男性方のご協力で、後片付けが大変スムーズにできました。
「町内に花が咲いた!」と大変喜んでくださり、集会場まわりや
公園にも飾りました。


2011年8月30日火曜日

2011年8月30日(火) 花と緑の復興支援活動 in いわき市

8月30日(火)の午前中、今回の2泊3日のツアーの最終活動を
いわき市内の保育所で行いました。

ここは津波の被害ではなく、原発による土の汚染が問題になり
子どもたちが外で遊べなくなった、というエリアです。

当初、子どもたちを外に出せないということで、私たちが植えて設置
することになっていたのですが、先日ようやく除染を行うことができ
子どもたちと一緒に植える活動を行うことができるようになった、と
先生がうれしそうに話してくれました。
私たちにとっても、そのほうが数倍うれしいのは、言うまでもありません。

保育所に到着して、準備を始めようとしたら、保育所の玄関に置いて
あった土の箱を、子どもたちがせっせと運んでくれました。
ここでも、子どもたちのたくましさにびっくり!












それもそのはず!?
この保育所では、こんな道具が、子どもたちの遊び道具になっていました!
一輪車を上手に操る子どもたち・・・この子たちは、年中さんのようです。
都内の保育園では見られない光景に、思わずぱちり!












もちろん、花の植え方の説明も集中してよ~~く聞いて、上手に植えて
くれました。
ちゃんとポットを傾けて、ポットを抜いているでしょう?
子どもたちが楽しそうに、でも、真剣に、花を植えている姿を見ていると
大人の私たちのほうが、勇気づけられる思いになります。



園庭で遊んでいた年下の子どもたちが、年長さんの活動を見にきました。
「このお花たちは、どのくらい大きく育つと思う?」「ここまで伸びる!っと
思うひと~~!」「はぁ~~い!」
植えたお花を、みんなで見守ってもらえるようにと、そんなお話もしました。
みんな、たくさんのお花を前に、とてもうれしそうです。


いつものように、お花を飾る場所までみんなで運んで、仕上げはお水やりです。

活動を終えてのあいさつの際に、先生が「子どもたちがこれほどまでに
たっぷり土に触れられたのは、ほんとうに久しぶりなんです。ありがとう
ございます!」と、うれしそうにお話しくださったのが、とても印象的でした。
子どもたちも達成感いっぱいの顔をしています。


いわきでの活動には、地元のグリーンアドバイザーの方も参加くださり
今後、この保育所を含めて、いわき市周辺での活動では、お力をくだ
さることとなりました。
また、千葉県から車で駆けつけてくださったグリーンアドバイザーも・・・
全国にこうした仲間がいる、ということの心強さを、改めて実感します。
こうしてグリーンアドバイザーを地域と結び、交流を図るためにも大変
有意義な活動となっています。
改めまして、ご協賛くださっている企業の皆さまに、心より御礼申し上げます。

2011年8月29日月曜日

2011年8月29日(月) 花と緑の復興支援活動 in 宮古市磯鶏小学校

花いっぱいキャンペーンの中には、地域のグリーンアドバイザーの
皆さんが集まって、自主開催をしてくださっている現場もあります。
そんなチームからの写真と報告が届きましたので、ご紹介します。

宮古市にあります、磯鶏小学校というところで、3名のグリーン
アドバイザーの皆さんでの活動です。

この小学校は、震災発生時より多いときで500名以上の被災者を
受け入れ、避難所として機能しました。
防波堤を乗り越えた津波は人家を破壊し、尊い命が失われました。
海岸線に多くの人家がありますが、山側方向にも人家がある地域です。
被災した家庭の児童、被災を免れた家庭の児童が伴に学んでいます。

そんな小学校で、ふだんより取り組んでいる「花育」活動の一環として
今回の活動を行いました。
学校の生徒318名全員が参加できるようなプログラムを組み、1~2年生、
3~4年生、5~6年生と3パートに分けました。



はじめに花苗の品種説明の後、花苗を大切に扱うことを説明して
活動開始です。
1~4年生まではプランターに培養土を入れておきましたので、
好きな花苗を植えたい場所に植えました。
5~6年生はプランターに土入れをすることからはじめ
カッコヨク植える!をグループごとに考えて植栽しました。














「ねえ、どれが強い苗?」と聞いてくる子、どっしりと腰下ろして
花苗を植えている子、穴を掘る子、苗をポットから大事に外して
植える子・・・と、協力して作業をしている様子もみられました。



もちろん、植え終えたら水やりも。













これまで、全校児童が揃って花苗を植えるという活動は、なかった
ようで、とても喜んでいただきました。




2011年8月29日(月) 花と緑の復興支援活動 in 松島町 その2

高城保育所の子どもたちが、みんなで花を植えてくれたプランターを
ご近所の別の保育所にもお届けしました。
その様子をお伝えします。











お花を自分たちの手で植えていない子どもたちが、今後、この花たちを
大事に思って育ててくれるようにと、お水をあげる活動を一緒にすることに
しました。
保育所でペットボトルや小さなバケツを借りて、お水のあげ方のレクチャー
をしました。
「お花にかけずに、土にかけようね!」「底から水が出てくるまでたっぷりね!」











底のほうを覗き込んで、水が出てくるのを確かめながら・・・みな真剣です。
頼もしい子どもたちの姿に、私たちの気持ちもほころび、疲れも吹っ飛びます。











お水やりを終えたところで、私たちを見送ってくれた先生と子どもたち。
きっと大事に育ててくれることと思うと、うれしくなります。
さて、次の保育所に向かいます。

















ここでも、お水やりのレクチャーをして、子どもたちと一緒にお水を
あげました。
お迎えにきたお母さんたちも、見守ってくれました。











少し残った花苗も、おすそ分け。。。保育所の前庭に植えてきました。
土を耕し、少し残しておいた培養土を鋤きこみ、花を植えます。
頂いた資材と花を、残らず丁寧に活用します!











活動を終えて、皆さんで簡単な終礼。
子どもたちのたくさんの笑顔に触れて、すがすがしい気持ちで活動を
終えました。

2011年8月29日(月) 花と緑の復興支援活動 in 松島町 その1

8月29日(月)の午後は、東松島市より車で30分ほど移動した隣町の
松島郡松島町にあります高城保育所での活動です。

午後の時間帯になるので、園児たちはお昼寝かも…と思いきや
「少し早めにお昼寝から起こして、一緒に花を植えたいです!」との
先生からのお言葉が。。。うれしいことです。

いつものように、プランターに土を入れて花苗を並べて、準備万端。
子どもたちが園庭に出てくるのを待ちます。












午前中に続いて「手はシャベルカーだよ!」「お花をポットから外す
ときは、やさしくね!」「土のお布団は、お花の肩までしっかりかけて
あげようね!」「お水はたっぷり、底から水が出てくるまでだよ!」と
ポイントを伝えていきます。
子どもたちが真剣に聞いてくれるので、説明するグリーンアドバイザーも
いつにも増して、力が入ります。













さて、みんなで植え込み作業開始!です。
園児さんが少ないので、大人が手伝うようかな?と思ったのですが
なんのなんの・・・子どもたちが目をキラキラさせて、どんどん植えて
いきます。
11名の園児たちが、50個のプランターすべてに、お花を植えてくれ
ました。













植え込みが済んだプランターを、みんなで昇降口に運びます。
ここでも驚くほどたくましく、子どもたちが先生の指示に従って、次々
プランターを運んでくれて大助かり!です。
























50個のプランターのうち、20個をこの園に飾り、残りは近くの保育所に
運ぶことになっていて、松島町職員の方が30個を車に積み込んで
くださいました。


これらのお届けのようすは、「その2」でご報告しますね♪

2011年8月29日(月) 花と緑の復興支援活動 in 東松島市 第二日目












8月29日(月)午前中の活動は、前日に続き、東松島市内で行いました。
大曲保育所というところで、年長さんの子どもたちと一緒の活動です。
全体を通して、保育所での活動は2か所めです。
この園は、波の被害を受け、園庭の表土を入れ替えた、とのこと。
花がまったくなくなったのでさびしく、今回の花いっぱいキャンペーンを
とても楽しみにしてくださいました。

まずは保育所の所長先生に、キャンペーンの説明と、参加者の自己紹介。
冷たい麦茶をいただきました^^












まずはいつものステッカー貼り。
プランターにキャンペーンのステッカーをひたすら貼ります。
このプランターを並べて、土を9割ほど入れて、花苗を組み合わせて
並べたら、準備完了です。












いつもの紙芝居による植え方レクチャーのあと、一斉に植え込み開始!
子どもたちは、紙芝居の間も、とてもいい返事をして、熱心に聞き入って
くれました。
「手をシャベルカーみたいにして、土を掘るよ~~!」
みんな、とても上手です。












入口から玄関までの道沿いに並べよう!ということになって、植えた
プランターをみんなで協力して運びました。
年長さんの子どもたちって、こんなに力持ちだったんだ?と驚くほど。
熱心に運ぶ姿が、とても頼もしく見えました。












プランターを運んだら、仕上げは水やりです。
ゾウさんジョウロがたくさんあったので、めいめいに水をあげて
います。
これからも毎日、こうして水をあげてね~!と、声をかけていきます。
プランターの底穴から水が出てくるまでたっぷりと、という説明に
みな、プランターの下のほうを覗き込みながら水をあげています。












最後に園庭に落ちたゴミや、花ガラを、すすんで拾ってくれた姿には
感動しました!

子どもたちの素直さとひたむきさに、すがすがしい気持ちをもらった
活動でした。

宮古第一病院の皆さんからお礼のメールをいただきました

先日お花をお届けした宮古第一病院のスタッフの方から、メールが届きました。

**************************
こんにちは!
宮古第一病院です。
先日は、遠方よりお越しいただきありがとうございました。
何点か写真を添付いたしますのでよろしくお願いいたします。
皆さんの癒しになるように大切に育てたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
**************************










当日は、最終的な置き場所を確認できないままだったので、こうして写真を送っていただき、とても嬉しかったです!

被災の強弱はあるでしょうが、花が人の心をいやすことに違いはないようです。
お届けしたお花たちが少しでもみなさまのお役に立てるなら、これほど嬉しいことはありません。
これからも真摯な気持ちでこの活動を続けていきたいと思います。

2011年8月28日日曜日

2011年8月28日(日) 花と緑の復興支援活動 in 東松島市 第一日目

今日から2泊3日の支援活動が始まりました!

各地のグリーンアドバイザーの皆さん、みずほ銀行社員有志の皆さん
事務局と、総勢12名が仙台駅に10時に集合、レンタカーを借りて
一路東松島市へ・・・。
社会福祉協議会で現地集合の方とも合流し、15名での支援活動です。
入居して日が浅い仮設住宅で、近隣の皆さんどうしが、顔を合わせる
機会を作り、コミュニケーションを図る目的で開催された
「おひさまサロン」という活動の一環として花を植えることになりました。

社会福祉協議会には、リーダー役のスタッフさん、大学生、高校生の
ボランティア、遠方から駆けつけているボランティアの皆さんが、大勢
集まってくださっていました。
まずはイベント全体の進行についての説明があったあと、グリーン
アドバイザーによる、花の植え方のレクチャー。。。コミュニティづくりが
メインではありますが、基本もしっかり、押さえます!












仮設住宅に到着すると、そこでも多くのボランティアさんが待っててくださり
合流~~!
一同、まだ真新しい集会室に集まり、社会福祉協議会の佐々木会長から
のご挨拶があり、協会からは、キャンペーンの趣旨について、お話しさせて
いただきました。













今回、約300世帯が暮らす仮設住宅で、各戸にプランターを配布したい!
集会室の周辺も、花で飾りたい!・・・ということで、一度に集まっての作業
は難しいので、全体を13のグループに分けて、作業を進めました。
参加くださった皆さんで、まずはご自身のおうちに飾るプランターを作って
いただき、その後、お留守のお宅のプランターも作りました。












まずは花を選んで、プランターに土を8分目くらい入れて、苗を並べ
株の間に土を入れて、丁寧に土の表面を平らにならします。
皆さん、手際よく作業が進み、あっという間に住宅分のプランターが
出来上がりました。
「お隣3軒分は、私が選んで持っていきます~お声をかけておきます
からね~」と、花がきっかけで、会話ができる様子が目に浮かびます。
お留守のお宅には、学生ボランティアスタッフが、配達のお手伝いを
しました。












張り切って出てきてくださった男性が「これでもう終わり?」というので
「集会室の前に並べるプランターも皆さんで植えますよ!」
休憩を入れて、お茶で一息ついたあと、集会室を飾るプランターを
皆さんで植えていきます。












作業開始1時間後には、集会室前が、お花畑のようになりました!












こんなに大勢の皆さんと一緒に活動をしたのは、私たちも初めての
体験で、とても勉強になりました。
解散してそれぞれに分かれていくときも、笑顔の花が咲き乱れて
いたのが、とても印象的でした。

2011年8月27日土曜日

2011年8月22日(月) 花と緑の復興支援活動 in 宮古市 その2

「グリーンアドバイザーによる花いっぱいキャンペーン」レポート
宮古市 その2です。


8月22日、Aチーム、Bチームの二手に分かれての活動のうち、
今回はAチームの様子をレポートします。

Aチームはまず、赤前保育園へ行きました。
新築の園舎の1メートル手前まで津波が来たという事でしたが、大変きれいな園舎で元気な子ども達と一緒に植え込みをしました。
宮古では知らない人はいないという地元花屋さんでグリーンアドバイザーの摂待さんがご一緒です。ABチームの4箇所はこの摂待さんが声をかけてくださったところです。
ここではロータリークラブのおじ様たちが一緒に手伝ってくださり、雨の振る中、準備をスタート。
ぬかるんだ園庭にテントを貼って、地面には乾いた土を敷いたり、網状のマットを敷いたりと、子ども達が気持ちよく作業できるよう工夫してくださいました。

子ども達はグリーンアドバイザーによる植え込み方のお話を真剣によく聞いてくれました。


一人につき1つプランターを植え込みます。
3色のベゴニアを丁寧に植えてくれました。
近くのデイケアセンターのおばあちゃんたちと一緒に植え込みもしました。
子ども達とのふれあいがおばあちゃん達も楽しそう。
あっという間に50個のプランターが出来上がりました。
そして余った苗は園庭の周りに地植えしてきました。
子ども達にお水やりをお願いしてきました。毎日可愛がってくれると思います!








終わった後、園長先生や理事長先生がお茶となつかしいお菓子を用意してくださり、ロータリークラブの皆さんといただきながら歓談。
理事長先生から「不機嫌だったり、泣いている子どもも、お花を見るとみんな心穏やかになるのです。
今日の体験は子ども達の心奥底に刻まれた貴重な経験となるでしょう。」と感謝のお言葉を頂きました。心にじんとしみました。
この子ども達が、未来を作っていくのですね。健やかにそして力強く育っていって欲しいと心から願います。


午後からは赤前仮設住宅です。
こちらは約70世帯の方が住んでおられ、有志の皆さんと一緒に植え込みをしました。

サルビアとニチニチソウを合計5株。
好きな色を選んでいただきます。
そこで、グリーンアドバイザーによる植え込み方のレクチャー。
まずはご自分のおうちの分。
続いて、参加されていない皆さんの分の作成も。
みなさんの働きぶりはすばらしいものでした。あっという間に100プランター完成。
自治会長さんが確認してどの家にもきちんと配られるよう配慮してくださっています。
 





スコップも各家庭1個ずつお付けして、お家までお届けしました。
残ったプランターはお隣の小学校へお届け。
学校で子ども達も育ててくれます。
中央が今回4箇所のコーディネートをしてくださった摂待さん。
一日中雨の中ありがとうございました。
今後とも地域に根ざした活動をがんばってください!








今回はいろいろなケースを回りましたが、皆さんに喜んでいただき、
また継続的な活動が必要であると感じました。